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フィリピンの「Hooked on Books」がIBBY朝日賞を受賞

遠い異国の地で、本を手に取った子供たちの表情を想像してみる。フィリピンのNPO「LINKS」が展開する「Hooked on Books」というプログラムが、今年度の「IBBY朝日国際児童図書普及賞」に選ばれたというニュースが入ってきた。

なんだかこう、胸が熱くなる話だ。プログラム名の「Hooked on Books」は「本に夢中」という意味らしい。イタリアのボローニャで開催中の児童書フェアで発表されたこの賞は、子どもの読書推進に大きな功績を残した団体に贈られるもの。授賞式は8月、カナダのオタワで開かれるそうだ。秋に近い季節のカナダか、少し肌寒いのかもしれない。

現地では、地元文化を反映させた児童書を集めた図書館を設け、読書の楽しさを伝えてきたという。恵まれない環境にいる子供たちにとって、物語の中に逃げ込む場所があるというのは、どれほど大きな意味を持つことか。実際、本をめくるあの紙の匂いとか、ページの質感とか、そういうものに触れる機会を失わないでいてほしいな、とふと思う。

それにしても、Misryoumの調べによれば、この活動の評価は単に「本を配った」ということではないらしい。コミュニティの中に根付く読書の文化を、どうやって育んでいくか。その粘り強い取り組みが今回の受賞につながったのだろう。あるいは、ただ純粋に子供たちの笑顔が積み重なった結果なのかもしれないが。

そういえば、今の時代、デジタルな情報の波に飲み込まれそうになるけれど、やはり手元にある一冊の本というのは別格だ。この賞の授与が、さらに活動を後押しするといい。いや、もっと多くの人が、こういった草の根の活動に目を向けるきっかけになってくれればいいな、なんて考えている。

授賞式で、彼らがどんな表情で賞状を受け取るのか。ふと、そんなことを思い浮かべている。オタワの会場の空気は、きっと温かいものになるに違いない。そう、授賞式は8月だった。気がつけば、もうそんな季節まであと少しだ。

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