アジカン後藤正文さんと音楽スタジオ開設 夢応援で街に活気

藤枝市に滞在型音楽制作スタジオ「MUSIC inn Fujieda」がオープン。後藤正文さんとのつながりがきっかけとなり、創作支援の場が広がっている。
アジカン後藤正文さんの一言が、静かな町に“作る場所”を呼び込んだ。
静岡県藤枝市に今年3月、滞在型音楽制作スタジオ「MUSIC inn Fujieda」がオープンした。築130年の茶の蔵をレコーディングスタジオに改築し、若手アーティストの創作活動を支える狙いがある。
運営するのはNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」(藤枝市)。小林亮介さんは、プロ仕様の録音機材を備えた環境を整え、制作の“入口”を広げる役割を担っている。
きっかけは、SNS上で続いた後藤正文さんとのやりとりだった。高1の時に同じクラスだったという関係から始まり、市の職員として空き家相談のイベントを紹介した投稿に、後藤さんが「蔵や倉庫のような物件があれば」とコメントを寄せたという。
この文脈で小林さんは、音楽制作と地域の資源が結びつく可能性を見て、物件探しに動いた。求められていたのは、ドラム録音に適した天井の高さなど、制作側の条件を満たす“場”だった。
こうした経緯があるからこそ、このスタジオの価値は「設備」だけでは終わらない。地域に滞在して作る体験が生まれれば、創作の気持ちと街の空気が同時に動き出すからだ。
記事では、最初に見つけた石の蔵についても交渉の話が触れられている。思い描いた制作環境に近づけていく過程で、どのように地域の建物と向き合うのかが見えてくる。
「MUSIC inn Fujieda」が目指すのは、若手にとって手が届きやすい形で制作を後押しすること。安価に貸し出す設計は、経験を積む段階でつまずきやすい部分をやわらげる意図とも読める。
夢を応援する“場”ができると、人は遠くからでも動いてくる。制作に関わる人が増えれば、地域側にも新しいつながりや活気が戻ってくる可能性がある。Misryoumは、こうした取り組みがどのように広がっていくのかを見守っていきたい。