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袴田巌さんが1年半ぶり公の場へ「冤罪被害者は悔しい思い」姉が訴え

袴田巌さんが公の場に約1年半ぶりに姿を見せた。姉の秀子さんは再審無罪までの道のりを語り、冤罪被害者の思いを訴えた。
強い拍手が会場を包む中、袴田巌さんが約1年半ぶりに公の場へ姿を見せた。
3日、静岡県袋井市で開かれた姉・秀子さんの講演会に、再審無罪が確定した袴田さん(90)が車いす姿で登場した。公の場での登場は約1年半ぶりだという。
袴田さんはマイクを手に、長年の拘禁生活を振り返りながらも、世界を平和にしたいといった趣旨であいさつした。聴衆は約250人が拍手で迎えた。
この場に姿を見せること自体が、記憶を風化させないための節目になる。冤罪の重みを、本人の言葉として受け止める機会になった。
秀子さんによると、袴田さんの登場は当日の朝、急きょ決まった。事前に「講演に行ってくる」と伝えると「車なら行く」と返されたという。
会場では、袴田さんの体調面にも触れられた。精神的に不安定な日もある一方で、食欲はあり、最近はラーメンやうどんなどをよく食べているとした。また、支援者らとのドライブも楽しんでいるという。
講演では秀子さんが、事件発生から再審無罪が確定するまでの道のりを、司会者や聴衆の質問に答える形で振り返った。
冤罪が晴れるまでの時間の長さは、当事者と家族の生活に深く影響を残す。だからこそ、経緯を語り継ぐことの意味は大きい。
記事の中では、事件直後の状況に関する説明も触れられているが、詳細は有料部分に続くとしている。会場の空気は、説明の一つ一つに静かに耳を傾ける雰囲気だった。
最後に、姉が訴えたのは「冤罪被害者の悔しい思い」だったという。無罪が確定しても、感情の置きどころを探すことは簡単ではない。その現実を、次の問いにつなげる時間になっている。