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自衛官の党大会での国歌斉唱、高市首相は「問題なし」 広がる中立性への疑念

先日の自民党大会での出来事について、耳を疑うような話が流れてきた。陸上自衛隊員が大会に出席し、あろうことか国歌を斉唱したというのだ。これが適切なことなのか、あるいは一線を越えているのか。現場の空気はどうだったのだろう。静まり返る会場に響く歌声、そんな光景を想像すると、少し背筋が冷えるような感覚を覚える。

この件に対し、高市早苗首相は14日、記者団の取材に対して「国歌を歌唱することは政治的行為にあたらず、自衛隊法違反にはあたらない」と明言した。首相曰く、当日会場に着くまで自衛官の出席は知らなかったとのことだが、それを聞いてもどこか納得がいかないというか、釈然としないものが残る。

いや、実際のところ政治的な線引きというのは難しいものなのかもしれない。首相は「特定の政党への支援を呼びかけたわけではない」と強調した。たしかに、ただ歌っただけといえばそうかもしれない。しかし、軍事組織が特定の政治的な場に深く関わっているように見えること自体、本来なら避けるべき事態ではないだろうか。もっと議論されるべきことだと思うのだが、なんだか話がさらりと流されていくような不安がある。

小泉進次郎防衛相もまた、参院外交防衛委員会にて「違反には該当しない」と追随した。政府としての一貫した姿勢を示すための発言だろうが、防衛省幹部からは「軽率な判断だ」との声も漏れているという。結局のところ、現場の判断が甘かったのか、それとも上が黙認しているのか。真相は薮の中だ。

自衛隊が政治的中立性を保つことは、国民の信頼の根幹に関わる問題だ。一度失った信頼を取り戻すのは容易ではない。今回のような「前例」が積み重なることで、次第に境界線が曖昧になっていくことこそが、一番恐ろしいことなのかもしれない。

……まあ、深く考えすぎかもしれないけれど。とにかく、今後の動きを注視していくほかない。Misryoumとしては、この先この問題がどう処理されていくのか、引き続き追いかけていく必要があると考えている。